2008年04月08日

聖地エルサレム 〜ユダヤ教地区〜

 エルサレム旧市街の中で、ユダヤ教地区はとりわけ特別な意味合いを持つ地区かも知れない。

 

 紀元前にダビデ王によってイスラエル民族の都として成立したエルサレム。その歴史的背景を考えると、このユダヤ教地区はエルサレムの最も古い「基礎」という見方もできるだろう。

 

 

 

 厳重なセキュリティーをくぐりしばらく歩くと、ユダヤ教徒の聖地である嘆きの壁が見えてくる。すぐ隣に岩のドームが見える。それもそのはず、嘆きの壁はもともとユダヤ教のエルサレム神殿の聖なる壁。それを壊してイスラム教徒が岩のドームを建立したのだ。

 

 世界中のユダヤ教徒が昼夜を問わず祈りを捧げる。中でもとりわけ目に付くのが超正統派(ハレーディ)と呼ばれる人々だ。

 超正統派の人々は皆黒いコートに口髭といういでたち。しかし彼らは何故、昼夜問わずこの壁の前で祈ることができるのか。

 驚いたことに、この超正統派の人々の仕事とは「祈る」こと。

 彼らには徴兵制は免除され、税金は課税されず、おまけに生活費は政府支給。

 公務員みたいな存在なのだ。

 

 このような優遇は、近年他のユダヤ人からも不公平だとして、国内の論争になっている。

 

 超正統派の子供たちは、同じく多くの優遇措置で保護され、次世代の信仰継承者として育てられる。

 相次ぐ迫害の歴史をその都度克服し、強固な結束を保持してきたユダヤ教。

 その信仰の保全のシステムを垣間見た気がした。

 

 

 

posted by TT at 16:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月29日

聖地エルサレム 〜キリスト教地区〜

 エルサレムのキリスト教地区はカトリック、アルメニアの異なる二つの地区として成立している。

 長らくカトリックとアルメニアが分かれていた理由は、その教義の違いにある。

 カトリックは神とイエス、精霊の三位格がそれぞれ同等とする教義を持ち、一方のアルメニア教はイエスの人格は神性に吸収され、残る本性はひとつしかないとする単性論を主張している。

 両者は451年に開かれたカルケドン公会議で袂を別れ、その後も別々の独立した教会として存在しているが、その両者の共通の聖地として非常に重要な場所がある。

 聖墳墓教会という場所だ。

 

 ここはイエスが処刑された場所に建つ教会で、イスラムの征服後たびたび損傷・破壊されながら再建を繰り返した。

 

 ロマネスク様式のドームの中央にはキリストの墳墓が建つ。この場所は旧市街のヴィアドロローサ(イエスが十字架を背負って歩いた道)の終着点でもある。

 そのため、大勢のキリスト教信者がイエスの受難を嘆き悲しむ様子が見える。

 

 イエス最後の地は、20億を超える信者の心の拠り所でもある。

 

posted by TT at 23:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月27日

聖地エルサレム 〜イスラム地区〜

 エルサレムは隣国ヨルダンの首都アンマンから車で一時間ほどの距離にある。

 現在はイスラエルが首都と主張している。(国際的な承認はされていない)

 アンマンから入ると、唯一ノースタンプで入国できるイミグレーションがある。

 ほとんどの旅行者はここから入る。というのも、イスラエルのスタンプを押されてしまうと、他のアラブ諸国の入国を拒否されてしまうからだ。(運が悪いと押されてしまうこともあるらしい。)

 エルサレムに着くと、新市街と旧市街の間に重厚な城壁が目に入る。

 

 

 城壁は紀元前10世紀頃に築かれ、その後イスラムの征服、十字軍などの幾度にもわたる侵略のたびに増改築を重ねてきた。

 城壁にあるいくつかの門のうちダマスカス門をくぐると、そこはイスラムの世界が広がる。

 

 雑多な雰囲気は他のイスラム諸国同様、様々な露店が並び、商魂たくましい商人が声を張り上げる。

 

 スークには多くの商品が無造作に並び、人々の熱気があたりを包む。

 

 スークを抜けるとイスラム教徒の聖地、岩のドームが見えてくる。

 

 ここは預言者マホメットが天空に昇天したとされる岩に立つ神殿。メッカ、メディナと共に、イスラム三大聖地のひとつに数えられる。

 アラビア語が並び、カフィーヤを身に着けた人々が行きかう。

 狭い旧市街の一角にイスラム世界が凝縮されている。

 

posted by TT at 00:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月25日

アンマン

 アンマンはヨルダンの首都。

 この都市も非常に歴史が古く、都市の原型が成立したのは前4000年頃らしい。

 ギリシア、ローマ帝国の時代にも交易や軍事上の重要拠点として栄えた。

 そのため市内を見渡すとローマ時代の遺構が非常に多い。

 

 市内でも特に大きな遺構が、6000人収容できる劇場跡。音響効果も野外とは思えないほど優れている。

 

 他にもギリシア様式の神殿跡や、

 多くのイスラム建築も見ることができる。

 各時代の栄華が目に浮かぶ。

 現在でも、アンマンは中東でも非常に安定している都市のひとつ。

 繁栄は今も続く。 

posted by TT at 05:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

モーセ終焉の地

 モーセといえば旧約聖書の出エジプト記に登場する預言者。

 前13世紀頃にエジプトに住んでいたイスラエルの民を率いて、エジプト脱出を試みた人。

 道中追っ手の軍隊から逃れるために海を割った(らしい)。

 そのモーセ終焉の地がネボ山だ。

 かなり古い教会が立っており、歴史を感じさせる。

 ネボ山周辺は見渡す限り荒涼とした大地が続く。

 遠くに見えるのがパレスチナ。

 

 余談だがヨルダンの人口の60パーセント以上はパレスチナ人。ほとんどが故郷から逃れてきた人々だ。

 案内してくれたタクシー運転手の言葉が耳に残る。

 「君たちがうらやましい。私たちはここから数十キロ先の祖国にさえ帰れない。」

 

 「約束の地」を見下ろす丘で、遠くを見つめる大勢のパレスチナ系ヨルダン人。

 彼らにとって故郷との距離はどこよりも遠い。

posted by TT at 04:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

中東飯

 安い、うまい、早い。

 中東地域の吉野家的肉ご飯。

 名前は忘れました。。。。。

 デザートはやたらめったら甘いお菓子

 口の中は過飽和状態。

 ピスタチオ満載。

 カロリーも満載。

 

posted by TT at 04:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月22日

ちょっと一息

 イスラエルの話題が続くとは少し重くなってしまうので、少し一息。

 ヨルダン南部の町での一コマ。仲のいい姉妹っていいですね。

posted by TT at 00:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月19日

アブラハムが眠る町

 旧約聖書に登場するイスラエルの民の始祖アブラハムの墓がある(とされている)場所がヘブロンという町だ。

 旧約聖書の物語は、ユダヤ民族の歴史であると同時に、キリスト教、イスラム教の聖典にも含まれている重要な史実だ。

 それゆえに、その始祖が眠るヘブロンは、三宗教の重要な聖地のひとつでもある。

 そして現実には、三宗教の争いが長年続けられてきた場所でもある。

 町は普通のアラブ人地区のようにも見える。ただし町のあちこちに争いの傷跡が深々と残る。

 警備にあったっているイスラエルの新兵も緊張している。

 「住民全員がテロリストに見えるときもある。先日も同僚が目の前で負傷した。でも本音を言えば、誰も傷つけたくないんだ。もちろん撃たれるのもごめんだよ。」

 一方のアラブ人の生活も緊迫している。

 「いつ撃たれるか分からない。建物の屋上からライフルを向けられるのが普段の生活さ。」

 墓所のモスクに静かに眠るアブラハムは何を想うのか。

posted by TT at 09:28| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月17日

世界宗教の始まりの地

 世界三大宗教の中でもとりわけ歴史に多大な影響を与えたキリスト教。

 その教祖イエスが誕生したといわれているのが、ベツレヘムだ。

 ベツレヘムは現在、イスラエル政府による管理下にあり、パレスチナ自治区として存在している。

 世界中からやってくるキリスト教徒の祈る姿は絶えることなく、世界宗教誕生の重要な土地として幾世紀も崇められてきた。

 

 しかし近年、この聖地にも異変が起きている。

 ベツレヘムで会ったアルメニア系パレスチナ人はこう話す。

 「今のイスラエルはイスラム教との対立だけでなく、私たちアルメニア教の聖地も奪おうとしているんだ。」

 

 数年前には生誕教会付近で銃撃戦もあったらしい。

 世界宗教の始まりの地も、紛争の脅威に脅かされている。

 

 

 

posted by TT at 10:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月08日

ペトラ

 いつの頃だったか、昔ハリソンフォード主演のインディージョーンズシリーズがとても好きだった。

 それこそテープが擦り切れるほど見たと思う。そのシリーズ三作目の最後に、聖杯が眠るとされる神殿が登場する。

それがペトラだ。

 ペトラはヨルダンの南西部、マアンの北西にある古代遺跡。旧約聖書に照らし合わせるとセラという都市と一致するそうだ。

 この古代都市は、前二世紀頃にヨルダン西部に建国されたナバタイ王国の首都で、香辛料をはじめとする隊商貿易によって大いに栄えた。

 この遺跡を見て驚くのは、その精巧な掘削技術。

 荒涼とした岩山をくりぬき、見ごとなギリシャ風の建築物を作り上げている。そして砂漠のど真ん中に首都を築き、人々の生活基盤を整えたナバテア人の社会。

感服。。。。。

posted by TT at 23:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。